業者選びに役に立つ法律・士業に関連した業者をご紹介します。

法律事務所コンシェルジュ

厳選おすすめ5社

2019年09月18日 [FAQ]

示談金と損賠賠償金と慰謝料の違いは?

先日軽い接触事故を起こしてしまって、相手の方もその時は急いでいて、ほんのかすり傷程度だったし、お互いに後から話し合いをしようと言われて免許証も見せ合って名刺交換もできたので、そのまま事故処理もしないで現場を離れてしまいました。
後になってどんなに小さな事故でも、必ず警察を呼んで事故処理をしなければいけないことを知り反省した次第ですが、その後数日は相手から何も連絡がなかったので、こちらから携帯電話に連絡をすると、その時は仕事中ということで電話を切られてしまい、翌日には相手の保険会社から連絡がきました。
相手は示談を望んでいるということだったので、てっきり逃げられるのかと思いましたが、詳しく聞くと示談とは、事故の相手に対して交通事故の損害賠償をする手続きとのことで、ますます頭の中が混乱して、知識がない私では相手の思うつぼだと思って弁護士を入れることに決めました。
そこでまずは基本的なことについての質問ですが、示談交渉で発生する示談金と、損賠賠償金、そして慰謝料の3つは何が違うのでしょうか?
素人でも分かるように説明してください。


回答

示談金と損賠賠償金は同じ意味で使用されます。


示談金、損賠賠償金、慰謝料は、一般的にも区別をつけにくく、きちんと理解されていないようですが、示談金と損賠賠償金は同じもので、示談とは話し合いによって損賠賠償を行うことです。
その話し合いでまとまった賠償金を、示談金とも呼びます。
ただし、調停や裁判で賠償金を決定するケースもありますが、このような手続きを踏んで決まられたものは、示談金とは言わないので、そこは間違わないでください。
示談金を慰謝料と同じものであると思っている方も多いようですが、それは間違いです。
交通事故によって発生する慰謝料は、入通院慰謝料、後遺障害慰謝料、死亡慰謝料の3つです。
交通事故に遭うと、被害者には多くの損害が発生します。
車が壊れたら修理費用、怪我を負えば治療費や入院費や通院のための交通費もかかります。
これらの費用が事故の相手と話し合いで交渉して、損賠賠償金として決定します。
示談をする時には、これらの賠償金と慰謝料もまとめて交渉し、示談金には慰謝料もそれ以外の損賠賠償にあたる部分も含まれていて、慰謝料はあくまでも示談金の一部であり、示談金は慰謝料よりも広い概念ということになります。

PageTop

  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク